幼い頃の記憶で止まってしまっているからか、私は父に幻想にも似た憧れを抱いている。
父は、気高く、真実をいつも見据え、まっすぐ法廷に立つ人だった。

しかし母曰く、父は「頭は良いけどどこかそそっかしくて、優しくて、かわいい人」だそうだ。




…そう言われると、父さんは似ているかもしれない。
少しだけ、君に。


2008.11.19